体の中に一定量の塩分が必要であることがわかっていますが、その一定量を越えてしまうと逆に悪影響を与えることもわかっています。
それが塩分過多と呼ばれる状態です。
血液中の塩分が血液の流れを阻害して、高血圧症を引き起こします。
体内に塩分を取り込む機能は個人差があり、同じ塩分量を摂取しても影響の度合いが異なります。
そのため、単純に摂取する塩分量を計算して、上限を設定することは厳密に言えば正しくありません。
しかし、塩分量を抑えることが重要であることは明らかですから、すべての人に対して一日の塩分摂取量を規定しているのです。
健康な成人男性で8g未満、女性で7g未満と規定されています。
体重によって必要量は異なりますが、上限を規定しておけばそれで十分なのです。
また、すでに高血圧症の治療を始めている人の場合は6g未満に制限されています。
食事のメニューで塩分量が減少しても味にあまり影響しないような工夫をしなければなりません。
それが高血圧症の食事メニューです。
これまで塩分の多い食事を好んできた人は簡単に好みを変えることができません。
子どもの時から薄味に慣れておくべきなのかもしれません。
高血圧症は遺伝が関係していることがわかっていますが、子どもの時からの生活習慣も大きく関係しています。
親が塩分をたくさん摂っている場合、子どもも同じように塩分過多になる傾向が強いからです。
高血圧症に対する自分でできる治療の一つは塩分を控えることです。
自分でできる治療から取り組みましょう。
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